【続・東京マラソンへの道】中島彩「オールスター感謝祭で大失敗」 (2ページ目)

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

 そして、心臓破りの坂にやってくると、下り坂でブレーキをかけたことによる「すねの周囲の疲れ」が身体に降りかかってきました。カーブ状になっている心臓破りの坂は、谷川真理さんから「インコースを走ると良い」とアドバイスをもらっていたので、200メートルの上り坂を一気に駆け抜けました......と、言いたいところですが、後日、録画した番組を見直すと、山を登るような姿勢で走っていました。上を向きながら、猫背になって走る私。この走り方は、NGです。

 呼吸が乱れ、酸欠状態になりながらスタジオに戻ってくるころには、芸能界の健脚たちが私をどんどん抜かして行きました。やはり、彼らと私の呼吸状態は、雲泥の差。前半、自分の心肺機能以上の呼吸で走った私は、完全にオーバーワークだったのです。友人のエリック・ワイナイナさんの走りを見ると、重たそうに足を回転させている私とは対照的に、前へ前へと足が出ていました。男女の違いはありますが、やはり中距離ランは、「足を前に出せる筋肉があるかどうか」がポイントなのだと実感。そんな勉強をしながら、赤坂5丁目ミニマラソンのコースを上ったり下ったりしていました。

 レース終盤になると、全身は汗だくに。そして、今田耕司さんや島崎和歌子さんがゴールした選手を迎えるなか、レースは終了しました。応援して下さった方、ありがとうございました。さて、ここからが今回のコラムで一番のポイントです! 赤坂5丁目ミニマラソンで学んだことは、今後のマラソンに生かせそうなことばかりでした! この失敗を踏まえてマラソン練習ができれば、きっと赤坂5丁目ミニマラソンでの勝利につながるはずです(呼んでもらえれば、ですが)。

 今回、出演者のエリートランナーの方々から学び、修正したい点はふたつありました。「下り坂」と「上り坂」についてです。題して、「RUN×坂」

(1)下り坂では身体を地面と垂直に。傾斜に頼ったピッチで下って足に負担をかけない!

 力を入れなくてもスピードの出る下り坂。上半身をのけぞり、後傾姿勢になったことでブレーキがかかり、足やひざへの負担が増しました。おかげでレース後は、「ひざが笑う」状態に。本来は地面に対して垂直か、少し前傾姿勢を意識するくらいが良いようです。また、傾斜でのピッチを速くすることも重要。安定した呼吸で坂を下れるので、ペースも乱れにくくなるそうです。

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