車いすテニス日本代表監督の具体的な仕事とは? 中澤吉裕が振り返る「東京2020パラリンピック」 (4ページ目)
――今後の日本車いすテニスの課題、若手の育成、競技への関心をどうやって高めていくか、など考えを聞かせてください。
「これからもプロとして結果を出していくことは、車いすテニスの大きな課題で、議論していかないといけない。技術的な部分はもちろん、メンタルを含めて人間力の向上を基礎に置きながら、次世代選手の強化もしていきたいです。先輩たちの力がつながってきて、東京での結果になったと思いますので、(2024年の)パリ大会や(2028年の)ロサンゼルス大会でも、先輩たちからのバトンをしっかりつなげて、結果を残していくのが大事なのではないでしょうか」
――東京パラリンピックが終わって、メディアや企業からの関心が、パラスポーツから離れてしまうのではという危機感はありますか。
「強くありますね。(東京で)これだけの結果を残しても、『すごかった!』だけで終わってしまいそうなところもあるので、これをきっかけに継続していくことが大事だと考えています。何ができるのか毎日考えていますし、(国内外の大会でも)結果を残してアピールしていきたい。そういった一つひとつを積み重ねていきたいと思っています」
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