シンプルだけど奥深い、パラスポーツ「ボッチャ」の魅力は生観戦で
ボッチャはイタリア語で「ボール」を意味する名前の通り、直径10cmほどの赤か青のボールを投げたり転がしたりして、目標となる白球(ジャックボール)にどれだけ近づけられるかを競う。手脚にまひや機能障がいのある比較的重度な障がい者のために、座ったままでも行なえるスポーツとして考案されたパラリンピック特有の球技だ。
エースの廣瀬隆喜。リオパラ決勝でタイに敗れたもののチーム戦で銀メダルを獲得している ルールはカーリングに似ている。幅6mx長さ12.5mの長方形のコートを使い、例えば1対1で競う個人戦なら、1エンドで6球ずつを投げ、白球により近いほうに得点が入り、4エンドの合計点で勝敗が決まる。他にペア戦やチーム戦もある。
2016年リオパラリンピックで日本代表が、チーム戦で銀メダルを獲得したこともあって注目度も高まり、また、わかりやすいルールや座ったままでもできることもあって、誰もがチャレンジしやすい生涯スポーツとしても人気上昇中だ。
とはいえ、トップ選手の投球はミリ単位の精度にコントロールされ、1球1球に緻密な戦略が駆使された頭脳プレーの連続だ。用具の工夫や相手との駆け引きも欠かせない、奥深い競技でもある。
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