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フェンシング・尾﨑世梨が感じた、海外遠征で生きた大学での授業と英語力「文武両道を目指せば絶対に役に立つ」 (3ページ目)

  • text by Sportiva

――勉強のほうはどうしていましたか。

 大学生にもなると、さすがに疲労を感じますし、睡眠時間を削ると競技に影響したりします。いちアスリートとしての考えを持たないといけないところもありました。それでも勉強をしないといけないのでやっていました。時間の使い方は大学生活とパリ五輪に向けて練習をやっていくなかで、身についた部分はあったと思います。その時期があったから時間の使い方はすごく上手に考えられるようになりました。

――具体的にはどうやって勉強をしていましたか。

 ちゃんと単位を取らないといけないので、教授に事情を説明して、課題を出してもらったり、授業を録画してもらって遠征先でもできるようにしてもらいました。テストの時期に遠征が重なることが多くて、テストを受ける教科もありましたし、レポートに変えてもらう教科もありました。期末の時期はレポートが一気にドンと来ることが多くて結構大変でした。遠征先でもパソコンと向き合って勉強に追われることがありましたね。

学業に励みながらもパリ五輪でメダルを獲得した尾﨑世梨(右から2人目)photo by JMPA学業に励みながらもパリ五輪でメダルを獲得した尾﨑世梨(右から2人目)photo by JMPAこの記事に関連する写真を見る

【「勉強は自分に返ってくる」】

――勉強もしっかりやってきたことでよかったなと思うことはどんなことですか。

 文武両道は常に意識してやってきましたが、それによってスケジュール管理はきっちりできるようになったかなと思います。また気持ちのコントロールにも役に立っていると思います。今も時間の使い方をわかっているからこそ、競技に生きている部分があります。

――教科のなかで、具体的に競技に役立っている部分はありますか。

 私は海外に行くことが多いので、英語の基礎は大事かなと思っています。今はコーチが外国籍の方で、普段から英語でコミュニケーションを取りますし、審判も外国の方なので、英語でコミュニケーションを取れないと自分の主張を伝えられないので、そういう場面でも必要なことです。そこは役に立っていることかなと思います。

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