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平野歩夢が得意技を封印しながらもX Gamesで銅メダル獲得 冬季五輪連覇に向けた「唯一のメリット」とは (2ページ目)

  • 白鳥純一●文 text by Shiratori Junichi

観衆を沸かせた平野 ©Kosuke Shinozaki観衆を沸かせた平野 ©Kosuke Shinozaki

【目標は冬季五輪連覇】

 そう思いを語る平野が「今後の一番の目標」としているミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックが、約1年後に迫っている。北京大会に続く2大会連続の金メダリストへの期待も高まるが......。

「もちろん自分らしい滑りを突き詰めて、圧倒的な滑りを見せて1番になれたらいいなと思っていますが、一方では大会のレベルも年々上がっているので、誰かの滑りを気にするのではなく、自分の身体やいろいろな技術と向き合いながら、自分自身の滑りに集中していくことが大切なのかな。ここまで成長してこられた自分のことを一番大事にしていきたいですし、ここから1年間成長を続けたその先にオリンピックの好結果があることを信じて、これからも頑張っていきたいなと思います」

 昨年12月には通算7勝目のワールドカップ優勝を成し遂げるなど、今季も安定したパフォーマンスを見せる平野は、"らしさ"を追い求めたその先にあるオリンピック連覇の栄冠を掴むことができるだろうか。

【Profile】
平野歩夢(ひらの・あゆむ)
1998年11月29日生まれ。新潟県村上市出身。15歳で出場したソチ2014冬季オリンピックで、銀メダルを獲得。冬季オリンピック日本人選手史上最年少メダリストに輝く。平昌2018冬季オリンピックでは2大会連続銀メダルを獲得。2018年秋からはスノーボードとスケートボードの二刀流に挑む。東京2020夏季オリンピックスケートボード日本代表。北京2022冬季オリンピックで金メダルを獲得。ユニクログローバルブランドアンバサダー。

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