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プロビキニのトップ選手が明かすフィットネス界のドーピング事情「絶対に使わないで。人生に必要か考えてほしい」 (2ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【ふたつのプロカードの違い】

ーー思わずスカウトしたくなる肉体だったんですかね。

 異例だったみたいです。私も日本一をとった段階で競技はやめるつもりでしたけど、プロになるチャンスがあるならやってみようかと考えました。まあ、サントンハさんから声をかけられるまでプロの存在を知らなかったんですが(笑)。

プロビキニアスリートとして世界の舞台で戦っている 写真/本人提供プロビキニアスリートとして世界の舞台で戦っている 写真/本人提供この記事に関連する写真を見るーーフィットネスシーンには「IFBBプロ」と「IFBBエリートプロ」の2種類のプロカードがあり、JBBFは「IFBBエリートプロ」の傘下。MIHARUさんの「IFBBプロ」になるには、FWJ(フィットネス・ワールド・ジャパン)に所属しなくてはいけないのでは?

 じつは「IFBBプロ」と「IFBBエリートプロ」は、もともとIFBBというひとつの団体で、2017年秋に新たに「IFBBエリートプロ」が誕生するかたちで、分裂しているんです。つまり、私は分裂前にプロになったので、滑り込みでJBBFから「IFBBプロ」になれたんです。

 サントンハさんから声をかけられた時も、「2017年末の世界大会に推薦するから、その大会後にプロになってもいい」と言われていました。でも、年末まで待っていたら「IFBBエリートプロ」になっていたので、即プロを選んでいてよかったです。

ーー「IFBBプロ」のほうになってよかった?

 めっちゃ答えづらいですけど、「IFBBエリートプロ」は2017年にできたばかりで歴史が浅い。「ミスター・オリンピア」のステージに立つようなカッコいい選手はみんな「IFBBプロ」だし、「IFBBエリートプロ」には国際的に大きな大会がないから転向する人も多くて、層が薄くなっている。そういうところも含めて個人的には「IFBBプロ」でよかったなと思っています。

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