2021.10.11

カーリング女子、北海道銀行フォルティウスが解散→新体制を発表。メンバーはどうなる?

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • photo by(C)JCA IDE

 グランドスラムをはじめとしたワールドツアーや、2022年5月に行なわれる日本選手権の出場枠などは、あくまで『チームYoshimura』、つまり新生『フォルティウス』に与えられる。それを生かして、今季はワールドツアーやパシフィック・アジア選手権などで試合を重ね、世界選手権(2022年3月)の連続出場、日本選手権の連覇を目指して強化を続けていく。

 ただ、ネックとなるのは、今季後半以降の活動費、コーチ、フィフスの不在だろう。なかでも懸念されるのは、およそゼロベースからのスタートとなる活動費。それをクリアするためには、新たなスポンサー獲得へ、今後の国際大会や日本選手権などで好成績を残して、広くアピールしていくことが不可欠となる。

 一方、北海道銀行は伊藤彩未と田畑百葉という若手2人を残し、そこに新メンバーを加えたチームを結成。12月1日から『北海道銀行女子カーリング部』(仮称)という形で新たな船出をきる。まずは、日本選手権出場が直近の目標になってくるだろう。

 同チームはメンバーがそろえば、佐藤浩コーチの指導のもと、札幌予選から戦うことになるが、伊藤と田畑の伸びしろとポテンシャルは十分に見込める。男子では2月の日本選手権で、当時高校生だった常呂ジュニアが初出場ながらファイナルまで駆け上がっている。同様に北海道銀行の新設チームにも次世代からの突き上げなるか、期待が高まる。

 どうしても4年ごと、五輪という大舞台を中心に人事が動くカーリングならでは、という見方もできるが、このシーズン途中での異例の発表は、カーリングファンにとっては少し寂しさが伴う話題かもしれない。

 とはいえ、厳しい言い方になってしまうが、吉村率いる北海道銀行フォルティウスは、ロコ・ソラーレと好勝負を演じながらも、最大の目標であった北京五輪出場は叶わなかった。これは事実であり、結果の出なかったチームとの契約を終了し、若返り、世代交代に踏み切る北海道銀行の決断はまっとうだ。誰にも責められるものではない。

 また、2030年の冬季五輪には札幌が開催地として立候補している。この地元開催に向けて、新たにチーム作りをはじめるのも至極当然とも言える。