伝統の一戦で初の表彰台。日本の「スノボガールズ」の未来は明るい (3ページ目)

  • 徳原 海●文・写真 text&photo by Tokuhara Kai
  • BURTON●競技写真 riding photo by BURTON

「昨シーズンは平昌五輪も含めて、今でも思い出したくないくらい自分の滑りが全然できなくて、本当に悔しくて悲しくて。だから今シーズンに臨むうえで、心機一転というか、練習方法をはじめこれまでの自分のすべてを変えて新しいチャレンジをしようと思いました。

 それが今シーズンのW杯での好調につながり、こうしてUSオープンでもひとつ実になってくれたのかなと思っています。とはいっても優勝したわけじゃなくて3位ですから。まだまだ自分の100%の力は出せていないですし、もっともっと成長できると思っているので。本当のところはめっちゃうれしいんですけどね(笑)。この結果に浮かれたり満足しないように、来シーズンはさらに上を目指したいです」

 一方、女子ハーフパイプは、昨年のUSオープンで3位表彰台に上がった松本遥奈(クルーズ)と、平昌五輪8位入場の冨田せな(チームJWSC)がそれぞれ4位、5位で予選を突破してファイナルに進出。15歳のホープ小野光希(バートン)は0.5ポイント差で惜しくも7位、平昌五輪代表の大江光(バートン)は10位、今季W杯で好成績を収めている今井胡桃(プリオコーポレーション)は16位で予選敗退となった。

 決勝は、大会3連覇中のクロエ・キムが敗れるまさかの大波乱。1人では歩くこともままならないほどの脚のケガを負いながらも、相変わらず他を圧倒するダイナミックで優雅なライディングを披露したが、マディ・マストロ(アメリカ)が女子ハーフパイプ史上初めて決めた「ダブルクリップラー」という大技の前にわずか0.12ポイント差で屈した。

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