スピードスケートW杯初参戦で好成績。新濱立也「エースになりたい」 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

 18年3月の世界大学選手権大会で500mと1000mで優勝すると、春からはナショナル強化選手にも選ばれ、10月の全日本距離別選手権では500mで優勝して1000mは3位と調子を上げてきて、次のように語った。

「昨シーズンは五輪に出場できなかったですが、選考会で自己ベストを出したうえでの結果だったので悔いなくシーズンを終われていました。

 今季はナショナルチームに入ったので、他の選手と切磋琢磨できたし、夏場には自転車やウエイトトレーニングも前のシーズンよりは多くやったので、それが一歩の蹴りにつながっているはずです。体が大きい分、ほかの選手よりリーチやパワーは負けていないと思うのでダイナミックに滑るのを目標にしています。これからは精度も上げていきたいです」

 初参戦となったW杯大会は、500mでいきなり結果を出し始めている。まずは、昨年11月の日本連戦という幸運にも恵まれ、初戦の帯広大会1日目には3位。屋外リンクだった第2戦の苫小牧大会では身長183cmのパワーを見せつけて2戦2勝を飾った。その後、第3戦のポーランド・トマショフマゾウィエツキ大会では初日が6位で2日目は2位。第4戦のオランダ・ヘレンベーン大会は4位だった。

 しかし、W杯から帰国後は体調もうまく整えられていたなかで、今大会の2日前に太ももの肉離れを起してしまい、どういうレースができるかはスタートラインに立つまで分からなかったという。そんな状態で生まれた好記録だった。

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