ショートトラック20年ぶりメダルへ。
応援団長・松田丈志が熱血エール

  • 松田丈志●文 text by Matsuda Takeshi photo by AFLO

 まもなく平昌五輪が開幕する。

 世界中の人が注目し、そして世界中のアスリートが真剣に戦う舞台の五輪。そんな素晴らしい舞台がもうすぐ始まる。

 今回はどんな感動のドラマが生まれるのか、オリンピックファンとしてはとても楽しみだ。

 夏季大会と冬季大会の違いはあれ、私は8歳の時にバルセロナ五輪をテレビで見てから、ずっと五輪に魅せられてきた。そして実際にアテネ五輪に出場してからは、五輪への思いはさらに大きくなり、それが競技へのモチベーションとなって、4度も夏季五輪を経験することができた。

 私個人としては競技を引退してから、初めて見る五輪となる。現場で取材させてもらうので、客観的にじっくり見るのをとても楽しみにしている。

 今回の平昌五輪で、私が一番注目している種目はスケートショートトラックだ。日本のショートトラック界は1998年長野オリンピックの西谷岳文さんの金メダル以降、20年も五輪のメダルからは遠ざかっている。

 私は2016年10月、ショートトラックのナショナルチームの合宿している長野県・野辺山へ行った。呼ばれた理由は、なぜ競泳は五輪でメダルを取り続けているのか? ショートトラックと競泳、ともに個人競技だが、どうやってひとつのチームとして戦っているのか? 具体的に教えてほしいというものだった。

 合宿中の夜のミーティングで、私の経験を通して、世界で戦うために必要だと思うこと、さらに競泳日本代表チームの取り組みなどを伝えさせてもらった。

 その後、ディスカッションの時間を設けたが、選手からはたくさんの質問が出てきた。全体の会が終わった後も個別に代わる代わるそれぞれの質問を投げかけてくれた。

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