ショートトラック20年ぶりメダルへ。
応援団長・松田丈志が熱血エール (7ページ目)
日本ではナショナルチーム内で長く競い合ったが、惜しくもオリンピック出場を逃したチームメイトたちも応援している。国内最後の練習の日、これまで何年も練習を一緒に続けてきた合宿地の野辺山で、五輪代表から外れた選手たちから代表選手たちに向けて、"自分たちも一緒に戦っているつもりで持っていってほしい"と寄せ書きされた日の丸をもらったという。
個人的な思いは、それぞれあるだろう。しかし、ショートトラック競技を愛する気持ち、強くしたいという気持ちはみな同じだ。
代表選手たちはオリンピックを戦うなかで、プレッシャーに襲われる瞬間もある。しかし、選手の後ろにはその舞台に立ちたくても立てなかった人たちもいる。その人たちも一緒に戦っていると思ったら、勇気を持って前に前にと攻め続けることができるのではないかと思う。
ショートトラックに関わる人たちの思いを結集させて、日本チームとして20年ぶりの五輪メダルへの扉をこじ開けてほしい。
これまでのプロセスを信じ、攻め続けるスケーティングをやり切れれば、その先に栄光が待っていることだろう。
◆トリノで目撃した荒川静香の「超人的な冷静さ」と日本メディアの愚行
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