秘技「バックサイドダブルコーク1080」でスノボ鬼塚雅が金メダルへ (3ページ目)

  • 徳原海●取材・文 text by Tokuhara Kai
  • 写真提供●BURTON

――バックサイドダブルコーク1080自体はまだ公式戦で成功していないものの、その技へのチャレンジとともにライディング全体がかなりクオリティアップしている印象も受けます。事実、今季はニュージーランド、中国、ドイツとW杯で3度2位に入っていますが、そのあたりの手応えはいかがでしょうか。

鬼塚 そうですね。USオープンの頃と比べて、2段階くらいはレベルアップしていると自分でも実感しています。バックサイドダブルコーク1080ができるようになったという自信がそうさせているところもありますし、ジブセクション(レールやボックスが配置されているコース)で、いい技がいくつか手に入れられたことも実は大きいです。このままの調子を維持して、あとはオリンピック本番でどう成功させるかですね。

――トリノ、バンクーバーと2大会連続で男子ハーフパイプを制したあのショーン・ホワイトでさえ、ソチではまさかの失敗がありました。本番でベストなライディングを決めるために必要なことは何でしょう?

鬼塚 もうこればかりは練習の数をこなすことしかできないですね。とはいえ練習でいくらうまくいっていても本番で失敗することもあります。そこがスノーボード競技の面白さでもあるので、こればかりはなんとも言えないですね。

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