「500mは無敵」の小平奈緒。平昌の金メダルへの必殺技を手に入れた

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Fujita Takao/PHOTO KISHIMOTO

 来年韓国で行なわれる平昌オリンピックの開催地となる江陵(カンヌン)オーバルで、プレオリンピックとなるスピードスケート世界距離別選手権が開幕した。その2日目の女子500mで、注目の小平奈緒(相澤病院)が今大会初優勝を果たした。

 今季のW杯500mは6戦6勝の負けなし。今大会も優勝候補の筆頭と見られていた。

好成績にも浮かれることなく、しっかりと1年後の平昌五輪を見据えている小平奈緒好成績にも浮かれることなく、しっかりと1年後の平昌五輪を見据えている小平奈緒 そんな注目されるなかでも小平は、「6連勝しているプレッシャーもなくてあまりドキドキしなかったというか、本当に集中して真剣になれたというのがよかったと思います。集中するというのは何も考えずに滑るということではなく、本当に集中すべきことが明確になっていることだと思うので。それを結城(匡啓)先生と積み上げてこられたのがよかった。それに今回は勝つことよりも、自己記録更新の方に意識がいっていたので。自分自身の滑りが楽しみというか、今シーズンは毎大会そういうのがあります」とリラックスして臨んでいた。

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