日本のカーリング女王は、北海道銀行か、LS北見か、それとも... (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●文・撮影 text&photo by Takeda Soichiro

 また、10月に男児を出産した本橋は、すでにアイスに復帰。彼女が加わることで、さらなるチーム力アップも見込める。

 北海道銀行には軽井沢国際で敗れたものの、前述のPACC日本代表決定戦や、ワールドカーリングツアーなどを含めた対戦成績では、今季勝ち越している。「相性から言えば、LS北見のほうが有利」という関係者の声も多く、LS北見が再び北海道銀行を退けて、女王の座に就いてもおかしくない。

 ただ今大会は、この"2強"北海道銀行とLS北見の一騎打ちとは言い切れない。富士急(元チームフジヤマ)、ヒト・コミュニケーションズ、札幌学院大などが、"2強"を脅かす存在になりそうだ。

 富士急は、昨年の大会で3位。その際には、リーグ戦でLS北見から勝利を奪っている。その後も着々と力とつけていて、軽井沢国際では北海道銀行にもリーグ戦で勝利。ここ1年で"2強"に唯一土をつけたチームであり、虎視眈々と上位進出を狙っている。

 昨年大会4位のヒト・コミュニケーションズは、激戦の北海道ブロックを勝ち抜いてきた。昨年8月のどうぎんカーリングクラシックでは、LS北見から勝利を奪うなど、地力の高さは証明済み。ショットがつながれば、メダル圏内に入る可能性は十分にある。

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