東京の得票数は40前後!? 五輪招致レースの「票読み」

  • 松瀬学●取材・文 text by Matsuse Manabu photo by Mimura Takayuki

 東京か、マドリードか、それともイスタンブールか。いよいよ9月7日午後(日本時間8日午前)にブエノスアイレスで開催される国際オリンピック委員会(IOC)の総会の投票で、2020年五輪の開催都市が決定する。招致のロビー活動は大詰めを迎え、毎日、潮目が変わっている。

 確かに票読みは難しい。東京にとっての福島の放射能汚染水の問題、イスタンブール(トルコ)に打撃となりうる隣国シリア情勢の悪化、マドリード(スペイン)に残る経済不安......。どの都市も不安要素を抱えたまま、ここまできた。

ブエノスアイレスで記者会見に応じる竹田JOC会長。海外メディアからは厳しい質問も飛んだブエノスアイレスで記者会見に応じる竹田JOC会長。海外メディアからは厳しい質問も飛んだ 2020年東京五輪・パラリンピック招致委員会の竹田恒和理事長は言う。

「我々なりに手応えはありますが、他の2都市も本当に国を挙げて戦っています。これに勝つというのは簡単ではない。手応えがあるというのは、勝てるということではないんです。これからの努力次第で勝てるチャンスが生まれるということです」

 それでも、あえて票読みにチャレンジしてみる。東京が勝つとしたら、3つの理由があげられるだろう。

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