トリプルアクセルに安定感。紀平梨花、GPファイナル制覇のカギは (2ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

「本番リンク練習の1日目で氷も柔らかかったので、まだわからないんですけど、明日(6日)朝の公式練習でしっかり調整しようと思っています。調子はよさそうには見えるんですけど、まだやることはたくさんあって、もう少し確認したいなという気持ちがあります。氷が思っていたよりも柔らかめだったので、それが明日どういう風に変わってくるか。明日も柔らかめなのか、硬めになるのかによって、ジャンプのタイミングを修正しようかなと思っています」

 感覚を大事にしながらも、自分のジャンプを分析して考えながらトリプルアクセルを習得していることが、並大抵の選手でないことを証明している。

 GP2戦目のフランス大会では、時差ボケによる寝不足もあって、体に力が入らなかった。その反省を生かし、今大会は就寝時間の調整や昼寝を活用して、体のコンディション維持に気をつけているという。今回、女子の競技スケジュールは、試合時間帯がバラバラで、選手も合わせるのが大変になりそうだ。6日は10時50分から30分の公式練習をこなした後、試合(SP)が21時から始まる。そして、中1日置いた8日は、朝8時から40分間の公式練習後、試合(フリー)は13時55分スタートになっている。

「早く寝て早く起きるとか、遅く寝て遅く起きるとかをやってきました。SPの日は、午後9時に試合なので、遅く寝て遅く起きる予定です。試合時間についてはいままでにないくらい遅いのですが、この間(フランス大会)は(試合前に)寝られなかったので、今回はお昼寝でしっかり寝入ってから起きるようにしたいなと思います」

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