坂本花織、四大陸フィギュア初Vが平昌五輪でメダル獲得への追い風に (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 坂本 清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

「全日本のあと1週間ほど休み、出発の1週間前くらいから徐々に調子と体力に自信が持てるように上がってきたなという感じでした。今までにない休みだったので、そこからコンディションを上げるのが大変で、もう少し完璧な状態にまで上げられたらよかったなと思います。どんな時でもしっかりできる選手はできるので、そういう選手にならなければいけないということが、あらためてわかった大会です」

 全日本の状態を100とするなら、今はまだ60くらいだという宮原は、「自分に負けてしまったことや、やるべきことをできなかったことが一番悔しいですが、悔しい思いをしたからこそ、それを次につなげていかなくてはいけないので、今この瞬間から気持ちを切りかえていきたいと思います」と語った。

 宮原は今回の悔しさを大きなモチベーションにし、坂本は「自分は本当に勢いとか気合いというガッツ系の言葉しかないと思うので、このまま走っていけたらいいと思う」と気持ちを高めている。

 今シーズンのフィギュアスケート女子は、ロシアのエフゲニア・メドベデワとアリーナ・ザギトワが突出した状態で、宮原と坂本のメダル獲得には合計220点前後が必要になってくる。五輪に向けて、ふたりがこの四大陸で感じた悔しさと手ごたえは、その目標達成に向けて追い風になるはずだ。

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