2017.12.27

跳べないジャンプに試合で挑む。
宇野昌磨が平昌五輪で大爆発する予感

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi  能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 12月24日まで行なわれた全日本フィギュアスケート選手権。宇野昌磨は、羽生結弦不在の大会で連覇を遂げて平昌五輪代表の座を手にした。だが、試合後に彼の口から出てきたのは「悔しいという気持ちとともに、申し訳ないという気持ちでいっぱいです」という反省の言葉だった──。

「ここ数試合はみなさんの期待に応えられない演技ばかりしていて、満足いく演技からはほど遠かったですし、自分が期待していたものとはかなり違いました」

全日本選手権で連覇を達成した宇野昌磨

 ショートプログラム(SP)1位で臨んだ24日のフリーは、滑り出しは順調だった。冒頭の4回転ループをキッチリ決めると、次のトリプルアクセルはGOE(出来ばえ点)で満点の3点をもらう完璧なジャンプ。その後、3回転ループもきれいに決めて、2種類のスピンとステップはレベル4を獲得。そのままいけば圧勝する勢いだった。

 しかし、後半最初の4回転フリップが回転不足になって転倒すると、次の4回転トーループは両足着氷になってしまうミス。さらに、試合で初めて挑戦したダブルアクセル+4回転トーループのセカンドは2回転になり、トリプルアクセルからの3連続ジャンプの最後のフリップも3回転が1回転になってしまった。結局、フリーの得点は186.47点。合計でも283.30点と、圧倒的な強さを見せつけるまでには至らなかった。

「(後半は)体力がなかったですね。ダブルアクセル+4回転トーループは最初から体力的に跳べないなと思っていました。単発なら跳べたと思いますけど、それでも体力不足という現実はあります。練習不足だったと思います」