五輪をめぐる女子7人の激闘。全日本フィギュアはどうなってしまうのか (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

「(GP大会後は)やらなければならないことがたくさんあったので、一日一日を大切にして練習してきました。表現面とジャンプ面の両方をしっかりとできるように取り組み、毎日ノーミスを続けてきたので、自信を持ってしっかりと思い切っていきたいなと思います」と、大会への抱負を語った。

 また、スケートアメリカで自身初となる210点台を出して2位になった坂本花織も、自信を深めて全日本を迎えたようだ。

「シーズン最初のほうは本当に練習でもミスばかりしていて、不安なまま試合に臨むことが2、3試合くらいあったんですけど、練習をたくさんして自信をつけて、だいぶ安心して試合に臨むことができるようになってきた。そこが成長したところです。全日本では、取りこぼしのないパーフェクトな演技ができたらいいかなと思います」

 一方、ジュニアで華々しい活躍をして鳴り物入りでシニアデビューした本田真凜は、スケートカナダと中国杯でいずれも5位と振るわなかった。濱田美栄コーチからは「練習不足」と厳しく評価をされたが、以降はその悔しさをしっかりと練習にぶつけてきた。シーズン前半戦で結果を残せなかった16歳が五輪出場を掴むためには、優勝が一番の近道となる。

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