三原舞依、宇野昌磨にキレあり。アイスショーから今季の激戦が見えた

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登 直/Dreams on Ice 2017●撮影 photo by Noto Sunao/Dreams on Ice 2017

 7月7日に新横浜スケートセンターで行なわれたドリーム・オン・アイス。毎回多くの選手が新シーズンへ向けた新プログラムを披露するアイスショーで、圧巻の滑りを見せたのが、シニア2シーズン目に挑む三原舞依だった。

順調な仕上がりを見せた三原順調な仕上がりを見せた三原 演じたのはショートプログラム(SP)の『リベルタンゴ』。最初の3回転連続ジャンプを決めると、2種類のスピンをしたあとでダブルアクセルと3回転フリップをきれいに決めるノーミスの演技。観客席からは大歓声が沸き上がった。

 ファンタジー・オン・アイス神戸公演では、エキシビションプログラムの『タイスの瞑想曲』を素直なスケーティングで滑り、三原が昨季の試合で得た大きな自信を感じさせた。また、初めて挑むタンゴのリズムに乗った滑りはスピードがあり、特にステップはしなやかさに加えてキレもあり、貫禄さえ感じさせる演技だった。

「去年の自分とはまったく違った表現を教えてもらって、そこから作ったプログラムです。自分は滑らかな手の動かし方とか、ゆっくりした表現が得意だと思っていましたけど、このプログラムではテキパキした動きもしてメリハリのあるものにしていきたい。大人っぽさも自分らしさも出しながら、五輪代表に選んでもらえるようなプログラムにしたいと思います」

 ジャンプの構成は昨季と変わりはなく、「練習でも問題なく跳べているので自信を持って跳ぶことができた。今日は表現の面を意識しましたが、最初の演技でノーミスができたのは嬉しかった」という三原。

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