気持ちの高まる羽生結弦と宇野昌磨。ヘルシンキから詳細をレポート (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 28日の午後にプラクティスリンクで行なわれた公式練習では、曲かけの前から4回転ジャンプに何度もチャレンジ。SPの曲かけこそ、3回のジャンプはすべて失敗したが、曲かけの後もジャンプを跳ぶ位置を変えるなど工夫をし、4回転サルコウをきれいに跳べるまで繰り返す執念を見せ、本番へ向けての気持ちを徐々に高めていた。

 また、出場枠獲得のため共に戦う宇野昌磨も、午前の練習の曲かけでは最初の4回転ループで転倒したものの、その後の4回転フリップからはすべてのジャンプを成功させる集中力の高さを発揮。宇野は「以前は練習でできないものは絶対にできないと思っていましたが、今は集中すればできるという気持ちになっている。特にフリップはそうなので、そういう思い込みを利用しています」と笑顔を見せた。
 
 羽生は3大会ぶりの、宇野は初の世界選手権制覇に向け、ふたりとも自分らしい準備を積み重ねている。

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