GPファイナルで下剋上を誓う羽生結弦の前進力 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

「ギリギリでのファイナル出場は11年の初出場の時以来ですし、(グランプリファイナル出場の6人中最下位のため)1番滑走というのもそれ以来だと思います。だから今回は、本当にチャレンジャー。ジュニアからシニアに上がった頃の自分に戻った感じです。最下位からいちばん上を狙います」

 そう言って笑みを浮かべる羽生。ブライアン・オーサーコーチは「今回は出場できたが、もう1週間通常のトレーニングができていればと思っていた。ただ、ファイナルの切符を手にして目的は果たした。この後はかなり厳しいトレーニングを継続していく必要があると感じている」と今後のプランを語った。

 羽生自身、「5日間の練習でここまできたのだから、2週間は(それよりも)時間があるということ」と前向きな姿勢を見せている。

 これから、グランプリファイナルの男子SPが行なわれる12月12日までの時間をどう過ごしていくのか。羽生結弦の新たな戦いが始まる――。

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