【フィギュア】浅田真央不在の今季。変貌する女子勢力図 (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • photo by Yohei Osada/AFLO SPORT

 日本勢がトップ6で争われる12月のGPファイナルの一角に入るにはシリーズ6戦の中で表彰台に上らなければならないが、チャンスがないわけではない。これまで日本が守ってきたGPタイトルや、常に世界のトップ争いの一翼を担うポジションを手放さないためにも、村上や宮原らの奮闘に期待がかる。

 四大陸選手権で初優勝して乗り込んだソチ五輪では思い描いたような演技ができずに女子シングルで12位に終わった村上。その後、日本で行なわれた世界選手権でもSP、フリーともに10位、総合10位と振るわなかった。昨シーズンで引退も考えていたが、不甲斐ない結果に終わったことで「このままでは満足できないので、もう一度やり直す」と現役続行を決意。それだけに今シーズンにかけるモチベーションは相当に高いはずだ。

 日本女子のエースとして新フリープログラム「オペラ座の怪人」で力強い滑りを見せて、世界トップ争いに加わって欲しいもの。村上が気を吐けば、それに続く宮原、本郷にも良い風が吹くに違いない。浅田不在の今シーズンは、日本女子の正念場となるだろう。


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