ジュリアは「女子プロレス界のために」海外へ スターダム退団と新団体の旗揚げに加わった理由
女子プロレスラー ジュリア
インタビュー前編
2024年7月30日後楽園ホール、第6試合の試合後、マイクを握ったジュリアは「8月19日が私の日本での最後の試合になります。私は世界のプロレスに挑戦しにいきます!」と表明。渡米へのカウントダウンが始まった。
スターダム退団、新団体の旗揚げ、海外挑戦について語ったジュリア photo by 田中亘この記事に関連する写真を見る
2024年3月、世界的にも高い評価を得ている女子プロレス団体「スターダム」に激震が走った。所属していたジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井まい、弓月の5選手の退団が発表。それからひと月も経たない4月15日には、スターダムを退団した5選手と、スターダムの契約を解除されたロッシー小川前エグゼクティブプロデューサー、高橋奈七永と石川奈青も合流した新団体、「マリーゴールド」の設立記者会見が行なわれた。
ジュリアはスターダム退団からの約4カ月間と、なぜマリーゴールドに所属したのか、その経緯を語った。
【スターダム退団を決意したあとに届いたふたつのオファー】
――新団体「マリーゴールド設立の記者会見」から、間もなく4カ月が経ちます。
ジュリア:あっという間すぎて、「もう4カ月も経ったんだ」って感じですね。ただ、5月20日の旗揚げ戦で右手首を骨折して、しばらく大会を欠場。復帰したのは7月13日の両国国技館大会で、数試合しか出てません。プロレスラーはリング上で試合をするのが仕事なのに、それができなかった。選手としての活動以外のところでバタバタして忙しい4カ月間でした。
――7月13日の両国国技館大会の前日記者会見で、ジュリア選手はロッシー小川さんと一緒に姿を見せ、すべての記者に挨拶しましたね。それを見て、「ジュリア選手はマリーゴールドの中心レスラーだ」と感じました。
ジュリア:特に決めたわけではないですけど、自然とそういう役目は担っていますね。
1 / 5