朝倉未来が「日本でこれだけ注目される大会はない」と豪語するBreakingDown。今後は女性の試合、海外大会も視野に (3ページ目)

  • 篠崎貴浩●撮影・文 text & photo by Shinozaki Takahiro

「どれだけのモノを懸けられるか」

――朝倉さんは今大会で印象に残った選手に、第一試合の井原涼選手を挙げていました。オーディションで「UFCの(イズラエル・)アデサニヤと戦いたい」と息巻きながら判定で敗れ、リング上で号泣していましたが、評価すべき点は勝ち負け以外の部分が大きい?

「僕が評価しているのは、選手がどれだけのモノを懸けて、勝った時にどれだけのモノを得て、敗けた時にどれだけのモノを失うか。視聴者はそこを一番楽しみにしていると思うし、もっともこだわっている部分です。

 第一試合の井原くんは、失ったモノはとんでもなく大きいと思うんですよ。オーディション動画でアレだけ大きいことを言って、負けて試合で大号泣したから、多くの人にバカにされるでしょう。注目は、この後、どういう立ち回りを見せるのかですね」

インタビューに答える朝倉未来インタビューに答える朝倉未来この記事に関連する写真を見る――試合にどれだけのモノを懸けて、どう回収するか。朝倉さんの1000万円企画もそうですが、関わった人たちは、その後の人生に大きなプラスになっているのでは?

「僕と直接関わった人たちはそうなってますけど、BreakingDownは僕と試合をするわけじゃないから少し違いますけどね。ただ、大会に出ることでプラスにつながる何かを手にしている。それを活かしてまた戻ってくるのもいいし、勝ったままで別の道に行くのもいい。第一試合の井原くんも、諦めずに続けるのはもちろんだけど、負けて何かを失ったまま終わるのも、それはそれで面白い。

("青汁王子"こと)三崎優太さんなんて、完璧主義者の経営者なのに、鼻血を出しながら『絶対負けたくない』と打ち合った。そういったもの全部含めて、自分の人生をどこまで追い求めるか。それをより見せられるように、大会を進化させていきたいです」

 格闘技の技術も才能も、今の自分に何も無くても、1分間戦う気持ちさえあれば人生は大きく変わる。BreakingDownは、その可能性を大いに秘めている。

朝倉未来選手がアドバイザーを務める、1分間最強を決める総合格闘技大会
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