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ギャップが受けてSNSで大バズり。
世志琥の女子プロレスラー人生 (3ページ目)

  • 大楽聡詞●文 text by Dairaku Satoshi
  • 田中亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

リング上ではヒールだが、インタビュー中は終始笑顔リング上ではヒールだが、インタビュー中は終始笑顔――その後、2015年6月に1度引退しから復帰までのことを教えてください。

「いろいろあってリングを離れてからは、プロレスの情報を一切入れないようにして、別の仕事をしていました。でも、たまたま仕事が休みになった日に、友人にSEAdLINNNGの後楽園ホール大会に誘われて観に行ったら、『プロレス面白れぇ。このリングに、なんで自分がいないんだろう』という思いが湧き上がってきたんです。あらためて『自分はプロレスが好きなんだ』ということに気づかされました」

――それは、世志琥さんがいきなり客席からリングサイドに駆け寄って騒然となった、2016年1月の大会ですか?

「その前年11月の後楽園大会です。立ち見のバルコニーから観ていて、試合が終わったら速攻で帰ったので誰にも気づかれなかったと思います。その試合を観るまでは、勝手に『自分はプロレスが嫌いなんだ』と"思いこませていた"部分がありました。それがすべて弾けたような感じです」

――そうして、第二のプロレス人生をSEAdLINNNGで歩み始めることになるんですね。

「2016年2月に復帰を発表して3月にはリングに上がったんですが、試合をするのは1年ぶりで、引退してからはまったく運動もしていなかったので必死で練習しました。入ってみてわかりましたが、うちの団体に所属するレスラーはみんなストイックで"本物"。『今、女子プロレスを観るならSEAdLINNNGだ!』と胸を張って言える団体です」

――現在、団体の代表である高橋奈七永選手がケガで長期欠場中ですが、その影響を感じることは?

「『高橋奈七永がいない穴』はかなり大きいです。同じ団体の中島安里紗と、『どっちがトップに立つのか』『どちらかが団体を引っ張るのか』と言われることもありますけど、そうじゃなくて、しっかり団体を守らなければいけないと思っています。SEAdLINNNGのためならなんでもするし、その覚悟もあります」

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