2019.10.21

井上康生、シドニー五輪金メダル秘話。
母と一緒に立った表彰台

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

 シドニー五輪後の井上は、01年と03年の世界選手権を制覇して大会3連覇を果たしたが、04年アテネ五輪では研究しつくされ、敗れた。その後は幼い頃からの夢でもあった最強を目指し、100㎏超級に挑戦した。だが、05年1月の嘉納杯国際柔道で右大胸筋腱断裂のケガを負った。その影響もあり、超級での世界制覇はならなかった。

 井上は、重量級の柔道にスピードを持ち込んだ存在だった。飛び抜けた切れ味を見せたシドニー五輪。そしてその優勝が、柔道の新しい時代を切り開いたのだ。

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