柔道100キロ級に現れた高校3年の新星は「技よし、顔よし、頭よし」 (4ページ目)

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Sportiva

 二度目の講道館杯において、飯田のターゲットとなるのは、昨年大会の優勝者であり、今春の選抜体重別で一本負けしているウルフ・アロン(東海大)だ。100キロ級のリオ五輪銅メダリスト・羽賀龍之介は出場しない。

「(鈴木と石井という)先輩に続きたいという思いはありますが、高校生王者とか、そういう肩書きは気にしていない。講道館杯は去年経験して悔しい思いをしているので、今年は"勝たなければならない"くらいの立ち位置にあるんじゃないかと思っています。ウルフさんには勝ちたいし、講道館杯からグランドスラム東京、そして来年の選抜体重別とつなげていけたら」

 小学生から、五輪での金メダルを目標にしてきた。

「たしかに口にはしていましたけど、現実的な目標になったのは今年に入ってから。やっぱり、五輪に出た選手と練習する機会も増えて、刺激をもらいました。僕は一度でも目標を口にしたら、達成しないと気が済まないタイプなんで、休んだりはできません」

 では2020年の目標を――あらためて飯田に質(ただ)した。

「東京五輪で、金メダルを獲ります」

■柔道 その他格闘技 記事一覧>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る