村田諒太&香川照之が予想する「中量級スーパースター」の激突マッチ (3ページ目)

  • 中込勇気●文 text by Nakagome Yuki
  • photo by AFLO

 香川氏が期待するのは、その先にあるもの――。ゴロフキンvs.アルバレスの頂上対決だ。

「もう、それしかないですよね。メイウェザーとマニー・パッキャオも、なんだかんだと言いながら結局はやったわけですよ。5年は遅かったけど、我々は拍手をしました。ミドル級という、我々が多くのスーパーファイトを見てきた分厚い階級において、このふたりの対決しかないと思うんですよね」

 ミドル級は、村田の主戦場でもある。アルバレスがミドル級に復帰したら、「僕はいつでもやりますよ」と言う村田。仮に戦うならどう勝負する?

「序盤をしっかりしのいで、自分の距離でパンチを当てていく。(アルバレスの強みは)一発と思われがちですが、タイミングのよさと回転の速さです。一発一発はそこまでではないと思います。そこを外してしっかりガードして、スタミナもそこまであるとは思わないので狙っていく。真っ向勝負をしますよ」

【WBA・WBC世界ライト級王座統一戦】
ホルヘ・リナレスvs.アンソニー・クロラ

 WBC王者ホルヘ・リナレス(ベネズエラ・31歳)は2002年、17歳で来日して帝拳ジムに入門。あのオスカー・デ・ラ・ホーヤと同じ"ゴールデン・ボーイ"のニックネームを持つ。日本で才能を開花させ、2007年、無敗のままWBC世界フェザー級王座を初戴冠。翌年にはWBA世界スーパーフェザー級王座も獲得する。ライト級に上げた後、2011年から2012年にかけて連敗する苦境を味わったが、2014年、ついにWBC世界ライト級王座に輝き、3階級制覇を成し遂げた。戦績は43戦40勝(27KO)3敗。

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