【今日は何の日?】『アラビアの怪人』ザ・シーク、死去
紐でドリー・ファンク・ジュニア(手前)の首を絞めるザ・シーク【2003年1月18日】
ファンク兄弟と流血戦を繰り広げた名ヒールが逝く
1972年に初来日し、『アラビアの怪人』の異名で日本マット界に新風を巻き起こしたザ・シーク。火炎殺法など独自のスタイルはファンに衝撃を与え、一躍ヒールレスラーとして地位を確立した。
その人気を決定的なものにしたのが、1977年12月に行なわれた『世界オープンタッグ選手権』。アブドーラ・ザ・ブッチャーと『地上最凶悪コンビ』を組み、ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンクの『ザ・ファンクス』相手に、五寸釘とフォークによる凶器攻撃で大流血戦を繰り広げた。「年末のプロレス興行は当たらない」「タッグ戦は成功しない」と言われていたジンクスを吹き飛ばし、ファンクスとの抗争は全日本プロレスの名物となった。
90年代にも何度か来日し、1998年にプロレスを引退。アメリカではプロモーターとしても活躍し、『デトロイトの帝王』と呼ばれた。しかし2003年1月18日、故郷ミシガン州にて心不全により76歳で死去。ザ・シークの死は、来日した盟友ブッチャーによって、日本のファンに伝えられた。