ラグビー日本代表・姫野和樹がオールブラックス戦へ向けて語る「初めての超速」

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)インタビュー

 頼れる"キャプテン"が戻ってきた──。

 ラグビー日本代表は10月26日、「リポビタンDチャレンジカップ2024」でニュージーランド代表と激突する。今年国内最後のテストマッチに向けて、日本代表は13日から宮崎などで合宿を敢行。そのメンバーのなかに、2023年ラグビーワールドカップでチームの主将を務めたNo.8姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)が復帰した。

※ポジションの略称=HO(フッカー)、PR(プロップ)、LO(ロック)、FL(フランカー)、No.8(ナンバーエイト)、SH(スクラムハーフ)、SO(スタンドオフ)、CTB(センター)、WTB(ウイング)、FB(フルバック)

姫野和樹がついにエディージャパンに加わった photo by Saito Kenji姫野和樹がついにエディージャパンに加わった photo by Saito Kenjiこの記事に関連する写真を見る 長らくジェイミージャパンの中軸を担ってきた姫野にとって、エディージャパンへの参加は実に帝京大1年だった、18歳の時以来だ。

「久しぶりの日本代表での実戦でした。ラグビーが速いです。速く考えて、速く動くラグビーは、自分たちのスタイルに合っている。やっていて、ただただ楽しかった!」

 時折、雨が降るなかで練習を終えた姫野は、少年のような無邪気な笑顔で心境を語った。

 今年1月から日本代表の指揮官にエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が再び就任し、2月に福岡で行なわれたミニキャンプに姫野も参加した。だが、2021年に負傷していた右ひじの古傷を手術した影響により、リーグワンのシーズン終了後の5月から9月まで代表活動は見送っていた。

「どこかのタイミングで手術はしたいと思っていたんです。2021年にニュージーランドに挑戦した時に右ひじをやって、痛みも慢性的になっていて......。削れた骨が患部に溜まっていたので取り除きました。

 おかげで、ひじの伸びはよくなりました。日本代表で7年間ほど活動をしていたので、ちょっと休養も必要かなと思っていたので。エディーさんもそれは理解してくれました。心身ともにリフレッシュでき、代表への思いもすごく強くなったので、いい時間を過ごせました」

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著者プロフィール

  • 斉藤健仁

    斉藤健仁 (さいとう・けんじ)

    スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。

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