2019.02.05

2015年ラグビーW杯組サバイバル。
立川理道は窮地に立たされた

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 4年前、南アフリカ代表を破るジャイアントキリングを成し遂げた立役者たちが、2019年ラグビーワールドカップ出場へ向けて窮地に立たされている。

 2月2日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場で「バローグループ presents 日仏ラグビーチャリティマッチ2019~FOR ALL 復興~」が行なわれ、トップリーグ選抜チームが世界的強豪クラブのASMクレルモン・オーヴェルニュと激突。試合は29-50でトップリーグ選抜チームが敗れた。

立川理道は日本代表への復帰を目指して猛アピールをしたのだが...... そのトップリーグ選抜チームで、CTB(センター)の12番を背負って先発出場を果たしたのが、昨年12月で29歳になった立川理道(はるみち/クボタ)だった。

 立川は身長181cm・体重95kgの恵まれた体格を持ちつつ、スキルが高くてタックルも強い。天理高~天理大時代から注目され続けた逸材だ。2012年に大学を卒業すると、すぐに日本代表を率いるエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)から声がかかり、これまで積み上げた代表キャップは55。2015年のラグビーワールドカップでは日本の3勝に貢献し、エディージャパンを支えた選手のひとりだ。

 2016年にジェイミー・ジョセフが日本代表HCに就任しても、立川は共同キャプテンのひとりに指名された。さらにサンウルブズでも共同キャプテンを務めるなど、まさしく日本ラグビーを引っ張ってきた「顔」とも言える選手である。しかし、昨年6月の試合を最後に日本代表の試合に出場しておらず、現在は日本代表候補メンバーやサンウルブズからも外れている。

 そんな状況のなか、各国の代表選手が集うフランス強豪チームと対戦する機会を経た立川は、「絶好のアピールの場として考えていた」という。試合後は「フィジカルに戦ってくる相手に食い込まれたり、抜かれたりとディフェンスは課題が残っているが、ボールを前に持ち込み、細かいパスで相手を抜くこともできたので、自分としても満足できた」と振り返った。