【ラグビー】大畑大介が語るW杯「希望を込めて、日本は3勝2敗」 (4ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu
  • 石山慎治●写真 photo by Ishiyama Shinji

――エディーさんは、どんなコーチですか。

大畑 僕が初めて代表入りした時もコーチをしていた。めちゃいい人です。もともと先生ですからね。“ラグビー版金八先生”って書いてください(爆笑)。選手の気持ちもすごくわかっているし、生徒を信頼する。エディー自身が選手としての実績を持たないから、弱い選手の気持ちもより理解できるでしょう。平尾さん(誠二・元日本代表監督)やJK(ジョン・カーワン・前日本代表監督)と比べると、エディーさんはより細かいと思います。今までの代表は出来上がった選手をチームとして作るパターン。エディーは代表でも選手をさらに鍛えようというパターンです。

――W杯1次リーグでは相手が南アフリカからスコットランド、サモア、米国の順です。どう見ていますか。

大畑 めちゃきついと思います。世界ランキングが高い国があれば、歴史がある国もあり、W杯になれば力を発揮する国もあります。どれとして、勝利を計算できるチームはありません。エディーとしたら、当然、頭から100%(のベストメンバーで)でいくと決めているでしょう。去年のサッカーのW杯もそうですが、日本にとって大事なのは、やはり初戦なんですよ。日本人は農耕民族だから、急にはスイッチが入りにくいタイプだと思う。だから、初戦でしっかりしたパフォーマンスをすることによって手応えをつかみ、次につないでいく。初戦で変な試合をすると全敗もあると思う。1勝も、2勝もあると思うし、すべてにおいて可能性はあるでしょ。

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