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【Bプレミア】1カ月強で見えてきたオンザコートフリーの実像とBリーグが目指す未来 (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【オン4を常時用いることは現実的ではない】

 A東京は開幕の琉球戦から"オン4"を惜しげもなく使ってきた。彼らに対峙した松脇圭志はその景色を「今まであまり経験したことのないような大きさ」だったと振り返る。

 しかし、激しいディフェンスとアップテンポなゲームを志向するチームが増えるなか、長いシーズンを戦い抜くには選手層の厚さが問われる。

 A東京のライアン・リッチマンヘッドコーチは開幕前、「選手のローテーションで最高の仕事をしたチームが、最も大きな成功を収める」とし、オン4を常時用いることは現実的ではないと語っていた。そのうえで、日本人選手たちを信じて送り出すことと、誰がコートにいてもチームが機能するようにすることが肝要だとつけ加えた。

 A東京では平岩玄がにわかに注目されている。昨シーズンまでは外国籍ビッグマンの控えでベンチ時間が長かった身長201cmのCは、今シーズンはほぼ倍の11分35秒の出場時間(1試合平均)を獲得している。

 雌伏の時を経て光を浴びる時間が長くなったが、平岩は現状について、日本人ビッグマンに好機が巡ってきたとは捉えていない。オンザコートフリーにより外国出身選手が必ずしもビッグマンに限られなくなり、ポジションにかかわらず日本人選手は厳しい競争を勝ち抜いてようやく出番を得られるという見方を示している。

「日本人が平等(の立場)になったという捉え方もできるかなと思います」

 平岩がメディアに対してオンザコートフリーについて語ったのは9月下旬、琉球との開幕2連戦を終えたあとだった。

「ビッグマンだけじゃなく、レベルが高くてみんな同じようにコートに立てないという現実も感じています。日本人ビッグマンだからといってプレータイムが増えているとかそういうことはなく、みんな平等に競争しているのかなと思っています」

 まだ各チームが10試合前後を消化した時点にすぎない今シーズンの順位表を眺めると、A東京、仙台89ERS、広島ドラゴンフライズといった"オン4"を積極的に使うチームが上位に来ている。あるいはこのルールを見越した編成がうまくいっているチームが好調であるように見受けられる。

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