馬場雄大の3PT成功率が劇的UP。アプリを使った練習でスピード強化 (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


 そう語ったのは、伊藤拓摩氏。今季と昨季、レジェンズでアシスタントコーチを務め、それ以前はアルバルクでヘッドコーチとしてチームを率いるなど、馬場を最も間近で見てきた人物のひとりだ。

 馬場の3PTにおける課題について、伊藤氏は「フットワークだけだった」と言う。馬場が昨夏参加したラスベガスでのNBAサマーリーグが終わると、伊藤氏はアルバルクのアシスタント兼スキルコーチである森高大氏に、その点の改善を言(こと)づけた。

 サマーリーグが終わってほどなく、馬場は中国でのワールドカップを控える日本男子代表チームの合宿に参加。同大会で代表のアシスタントコーチだった森氏は、そこで馬場と課題に取り組んだ。足さばきを改善し、ボールを受け取って素早くシュートへ移行できるようにすることが主眼だった。

 アルバルクでの2年間、馬場は「確実にシュートを決めることを重視していた」と森氏は振り返る。サマーリーグの時点でも、まずはNBAの3PTレンジに慣れることを先決した。そこから、アメリカへの本格参戦を念頭に置き、今度は「確率を落とさずに速く打つ作業」が必要だということになった。

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