日本のエースが海外挑戦から5カ月で帰国。比江島慎「後悔してない」 (3ページ目)

  • 加藤洋●取材・文・撮影 text & photo by Kato Hiroshi/ Brisbane Bullets/ NBL

 今は組織的に動くバスケットスタイルにも徐々に慣れてきました。でも、高さだったり、パワーだったり、フィジカルの部分は、日本と比べて相当違う。そういったところに慣れるのが一番大変でしたね。

―― ブリスベン・ブレッツはオーストラリア代表、ニュージーランド代表、元NBA選手などが多く所属しています。そのようなチーム環境でプレーしてみた感想は?

比江島 本当にそこは恵まれていましたし、やりがいがあるチームに来られたことに感謝しています。練習から高いレベルでやれていることは、自分にとってとても大きかったです。もちろん、そのなかでポジションを勝ち取って試合に出られればよかったですけど、練習でも自分が通用する部分を出せたので、いい経験ができたと思っています。

―― そこで得た新たな課題などはありましたか?

比江島 プレー面でもっとアグレッシブにいかなければと思いました。日本でやっていた時とは少し役割が違うかもしれないですけど、自分の役割をしっかりと果たさないといけないと感じました。また、英語でのコミュニケーションはずっと課題でした。そこはしっかりと勉強しながらやっています。

―― チームメイトとのコミュニケーションはどうでした?

比江島 まだまだ聞き取れない部分も多かったですけど、最初に比べたら少しはマシになったとは思います。徐々にチームメイトも自分のことを認めてきてくれているようには感じました。

―― オフコートでは、チームメイトと食事に行き、クリスマスパーティーにも参加されましたね。

比江島 そういったことも増えると、いろんなアドバイスももらえるようになったので、そういったところは大事にしていきたいと思いました。いろんな文化に触れる、本当にいい時間を過ごせました。

―― ブリスベンでの生活で困ったことや戸惑ったことはありましたか?

比江島 本当に住みやすい街だったので、そんなに戸惑うことはなかったですね。(海外での生活に)もっとマイナスなイメージを持ってきたので、それよりは過ごしやすい環境でした。ただ、クリスマスの日にお店がすべて閉まっていることは日本ではあり得ないので、そこはちょっと戸惑いましたね。スーパーも土日は早めに閉まるので、買い忘れたものがないようにと思いながら生活していました。

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