男子バスケは東京五輪に出場できるのか。険しく厳しい3年間が始まる (2ページ目)

  • 小永吉陽子●文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

 国際大会でこうした弱点が必ず出るのは、Bリーグにおいて、得点やリバウンド面で外国人選手に依存していることが大きな要因である。強化を統括する東野智弥技術委員長は「Bリーグができて、日本人選手が攻める意識はかなり向上しているので、今後は改善できる」と語るように、3位決定戦で若い中国を叩きのめす修正力を見せたことは評価できる。

 だが、日常で戦うプロリーグでこそ、大事な場面で日本人選手がリングにアタックする"習慣"を身につけないかぎりは、国際大会の大事な場面でいきなりリングに向かえといっても無理な話だ。ここ日本で、日本が抱える一番の課題を露呈して敗れたことで、今度ばかりは課題を先送りせずに覚悟を持って取り組まなくてはならないと、目が覚めたのではないだろうか。

 そこで、冒頭の三屋会長の言葉である。この東アジア選手権は3年後の東京オリンピックにつながっている。今後、どのように大会が進んでいくのか説明したい。

 今年度よりFIBA(国際バスケットボール連盟)は、ワールドカップ/オリンピック出場につながる大会フォーマットを大幅に変更した。これまでは2年に一度の大陸選手権(日本ならば『アジア選手権』)が4年に一度のワールドカップ予選と五輪予選を兼ねていたが、2017年からは大陸選手権を4年に一度に変更し、コンチネンタルカップ(総称)として開催することになった。アジアに属する日本は、8月の『アジアカップ』に参戦する。

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