なぜか無名の新人も登場。今年のNBAオールスターに世代交代の波 (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 昨年のオールスターゲームは、196-173という空前絶後のハイスコアとなった。今年もノーガードの打ち合いが続くならば、そろそろ新記録が生まれてもいいころだ。

 3Pコンテストは、リーグナンバー1シューターのステファン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ/PG)こそ欠場するが、エリック・ゴードン(ヒューストン・ロケッツ/SG)、カイル・ロウリー(トロント・ラプターズ/PG)といったリーグ屈指のシューター陣が揃った。

 なかでも注目は、昨年のチャンピオンで連覇を狙うクレイ・トンプソン(ウォリアーズ/SG)。今季は12月5日のペイサーズ戦で、わずか29分の出場ながら3Pシュート8本を含む60得点を記録するなど、その爆発力は歴代のシューターのなかでもトップクラスの存在だ。

 過去、3Pコンテストで連覇を達成したのは6人。3連覇を成し遂げたのは、ラリー・バード(1986年~1988年/当時セルティックス)、クレイグ・ホッジス(1990年~1992年/当時ブルズ)の2選手のみだ。トンプソンには連覇を達成して、3連覇の挑戦権を手にしてほしい。

 ダンクコンテストは、2連覇中のザック・ラビーン(ミネソタ・ティンバーウルブズ/SG)が「達成できることはすべてやり尽くした」と不参加を表明。しかも、不出場発表直後の試合で、左ひざ前十字じん帯を断裂するという悲劇に見舞われてしまった。ラビーンはまだ21歳と若い。完治させてぜひもう一度、ダンクコンテストの舞台に戻ってきてほしい。

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