【NBA】残り20試合、レイカーズの巻き返しに期待大

  • 佐古賢一●解説 analysis by Sako Kenichi
  • photo by AFLO

コービー・ブライアント(右)にボールを集めることで光明を見出しつつあるレイカーズコービー・ブライアント(右)にボールを集めることで光明を見出しつつあるレイカーズ 今シーズンのレギュラーシーズン(全82試合)も残り約20試合となり、どのチームがプレイオフに進出できるのか、各カンファレンスの順位から目が離せない状況となっている。マイアミ・ヒートが独走するイースタン・カンファレンス、3強が凌ぎあうウェスタン・カンファレンス、ともに注目すべきポイントはどこなのか? 今回の『佐古賢一のカットインNBA』では、シーズン終盤の見どころについて話を聞いた。

【イースタン・カンファレンス順位表】 

1位 マイアミ・ヒート(43勝14敗)
2位 インディアナ・ペイサーズ(38勝22敗)
3位 ニューヨーク・ニックス(36勝21敗)
4位 アトランタ・ホークス(33勝25敗)
5位 シカゴ・ブルズ(34勝26敗)
6位 ブルックリン・ネッツ(34勝26敗)
7位 ボストン・セルティックス(31勝27敗)
8位 ミルウォーキー・バックス(29勝28敗)
――――――――――――――――――(プレイオフ進出ライン)
9位 フィラデルフィア・76ers(23勝35敗)
10位 トロント・ラプターズ(23勝37敗)
11位 デトロイト・ピストンズ(23勝39敗)
12位 クリーブランド・キャバリアーズ(20勝40敗)
13位 ワシントン・ウィザーズ(19勝39敗)
14位 オーランド・マジック(16勝44敗)
15位 シャーロット・ボブキャッツ(13勝46敗)

 まず、イースタン・カンファレンスの順位を見て改めて思ったのが、「やっぱりヒートは強い」ということですね。他のチームと比べても、頭ひとつ抜きん出ています。今年もファイナル進出候補ナンバー1であることは、間違いないでしょう。そして2位のペイサーズも不気味な存在ですね。地味なチームが上位にいると、つい、「プレイオフで下位チームに食われる最有力候補じゃないかな」と思いがちですが、こういうチームにかぎって意外に強い。昨年も1回戦を突破していますし、今年も安定した戦いでプレイオフに挑んでくると思います。

 逆にちょっと心配なのが、ブルズとセルティックスですね。8位以内には残ると思うのですが、その後、プレイオフで力を発揮できるのかどうか、その点を心配しています。まず、レイジョン・ロンドをケガで失ったセルティックスは、昨年10月にペイサーズから獲得したリアンドロ・バルボサを新たな司令塔にしました。しかし、僕が試合を見て感じるのは、バルボサとポール・ピアース、そしてケビン・ガーネットの相性が、決して良いと思えないのです。時間をかければ解消するかもしれませんが、レギュラーシーズンもあと約20試合。残された時間は多くありません。このままプレイオフに突入するとどうなるのか、非常に気になるポイントですね。

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