宮田莉朋がカート時代から知る角田裕毅を語る「当時からあのまんま。彼の弱点は知っていた」 (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro

 フェラーリはその年、ミハエル・シューマッハがいなくなって、キミ・ライコネンとフェリペ・マッサのコンビになりました。ライコネンは気がついたらトップを走っていて、みんなハミルトンに注目しているけど、実はライコネンのほうが優勝しているという印象が強かったです」

── 2007シーズンは佐藤琢磨選手がスーパーアグリ、山本左近選手がスパイカー、中嶋一貴選手がウイリアムズでドライブしました。

「2007年にテレビでF1を見ていた時、中嶋一貴さん(元F1ドライバーでル・マン24時間3度優勝/現TGR-E副会長)はGP2(現FIA F2)に参戦していたんですけど、ハンガリーのレースに父の中嶋悟さんが現地へ行っているのを知って『親子2世代でドライバーをやっているんだ。すごいなぁ』と。

 日本人ドライバーがF1で活躍した歴史は知っていましたけど、一貴さんが悟さんの息子だということが当時は僕の頭の中でリンクしていなくて。『日本人で、親子2世代で、ここまでの舞台に来ている人がいるんだ......』と思ったのは今でも覚えています」

── サーキットまで現地観戦に行くことはなかったのですか?

「現地まで観戦に行ったことはなかったです。F1日本GPも見に行ったことはなかったですね。ただ、冬に開催されていたトヨタ・モータースポーツ・フェスティバルには行ったことがあって、そこで初めて生でF1が走っているところを見ました」

── 現在、F1には角田裕毅選手がフル参戦中です。同世代なので一緒にレースをしたこともあると思いますが、当時の印象はいかがでしたか?

「ずっと一緒でしたし、彼がカートを始めた時も見ていました。当時は千葉にあるサーキットに行ってカートをしていて、そこで小高一斗選手や佐藤万璃音選手と一緒に走っていました。

 全日本のジュニアカテゴリーの時は出るレースが少し異なりましたけど、ほとんど同じクラスで争っていましたね。全日本の一番上のクラスの時には一緒に走りました。キャラクターは今と変わらないというか、当時から"あのまんま"です(笑)」

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