「角田裕毅はすごく変わった」「岩佐歩夢は佐藤琢磨みたい」。F1カメラマン2人が語る日本人ドライバーへの期待 (3ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi

【Netflix番組で盛り上がるF1】

ーー3年ぶりに開催された日本GPは観客が3日間で約20万人が来場。フェルスタッペンのタイトル獲得も決まり、大いに盛り上がりました。

桜井 日本GPの1コーナーが、シーズンで一番心に残っています。あそこでタイトル争いが決まった。その前にフェルスタッペンと(シャルル・)ルクレールの間には大差がついていたので実質的には勝負はついていたのですが、鈴鹿の1コーナーはまさにタイトルが決まった瞬間でした。

 でも、ルクレールもあの雨のなかでかなり粘って、1コーナーに並んで入っていった。最高にシビれましたね。結果的にフェルスタッペンがバトルを制し、日本GPでタイトルを決めましたが、あのふたりだから実現できたバトルだった。

熱田 鈴鹿の観客は本当にすばらしかった。雨で2時間以上、中断がありましたが、本当に寒かったんだから。僕はスタンドにいましたが、風はビュービュー吹いてくるし、ポンチョを着ていましたが、ズボンがずぶ濡れになってしまいました。

桜井 中止じゃなくてよかったです。2022年に関しては、鈴鹿サーキットは自分たちがコントロールできるだけの枚数しかチケットを販売しなかったと聞いています。きっと2023年はもっとお客さんが増えて盛り上がると思います。

熱田 今、F1が一番盛り上がっているのはアメリカですね。どのレースもスタンドがパンパン。テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたアメリカGPの観客動員は44万人です。2023年はアメリカGP、マイアミGP、ラスベガスGPと3イベントが開催されますが、アメリカ人が動くと、すごいお金が動くというのが本当によくわかります。

桜井 Netflixで配信されているドキュメンタリー番組『Formula 1:栄光のグランプリ』の影響が大きいと関係者は口をそろえていますね。

熱田 それはいいんですけど、僕たちからすればNetflixのカメラマンが毎戦ぞろぞろといっぱいいて、ちょっと撮影の邪魔なんですよね(笑)。

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