「角田裕毅はすごく変わった」「岩佐歩夢は佐藤琢磨みたい」。F1カメラマン2人が語る日本人ドライバーへの期待 (2ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi

【岩佐歩夢は佐藤琢磨みたい】

ーー2023年シーズンはF2やフォーミュラEでチャンピオンになった実力派のニック・デ・フリースと新コンビを組みます。どっちがエースになるのかと注目されています。

熱田 それはシーズン序盤で決まるんじゃないですか。デ・フリースは遅くないですから、厳しい戦いになると思いますが、やってくれるでしょう!

桜井 角田選手にとっては勝負の年になるよね。デ・フリースは手強い相手ですし、下からはF2に参戦している岩佐歩夢選手も上がってくるかもしれません。

 関係者の岩佐選手に対する評価は高いし、他にも若い育成ドライバーが何人もいます。そういう意味ではすごいプレッシャーはありますが、頑張ってもらいたいですね。

この記事に関連する写真を見る熱田 F1はそういう世界です。結果を出して、生き残ってほしい。F1とF2は併催されることが多いので、岩佐選手とよく話す機会があるのですが、印象は(佐藤)琢磨選手みたい。

 理路整然としていて、すごくちゃんと対応してくれます。おじさんのバカな話にはバカな話として返してくれるし、真面目な話はすごく丁寧にわかりやすく話してくれます。走りもすごいですよ。

 クルマを理解しようと努力を重ね、自分の改善できるところを考えてきちっと対応しています。

この記事に関連する写真を見る桜井 レース後にオンラインでミーティングをしているのを聞くと、「クルマが悪い」じゃなく、「自分が悪い」「自分を変えなきゃいけない」というスタンスなんですよね。

 そこはすごいと思います。2023年は角田選手もいて、下から岩佐選手も上がってきそうだから、日本のファンは楽しみが多いですね。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る