今季F1序盤は「レッドブルvsフェラーリ」の2強構図。史上最速の市街地サーキットで真の勢力図は見えてくるか (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

角田裕毅に課せられた使命

 バーレーンでは思うように走り込めずマシンの速さ不足が露呈したアルファタウリの角田裕毅も、今週末は決してラクな戦いになるとは予想していない。そのなかで自分たちにできることをやりきることが、今の角田に課せられた使命ということになる。2年目の角田は、そのことをよく理解している。

「新しいタイプのサーキットで、僕は特にセクター1が好きです。しかしマシンパフォーマンス的には、今週もまた厳しい戦いになると思います。

 まずは、マシンの開発をできるだけ進められるようチームを助けることと、コンスタントに中団上位を走ることです。今のところ、今シーズンの目標であったそれを達成できるレベルにはありません。今週末はさらにマシンへの理解を深めて、もう一歩前に進められればと思います」

 まだ真の勢力図が見えたわけではない。まったく特性の異なるサーキットが続くシーズン序盤戦は、まだまだ各チームともに手探りの状態で、週末ごとに目まぐるしく勢力図が移り変わっていくはずだ。

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