佐藤琢磨、開幕戦で超がっかり。コロナ対策の一環でマシン修復が間に合わず (5ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano
  • photo by USA TODAY Sports/Reuters/AFLO

「世界がかつてない特別な状況下にあるなか、すばらしい結束力を発揮してくれたチップ・ガナッシ・レーシングに感謝したい。今夜の僕らのマシンは速く、攻めの走りを続けることができた。

 スタンドにファンがいないのは本当に残念だ。みんなと一緒に勝利を祝いたかった」

 勝因については「3週間前からホンダのシミュレーターで行なった開発のおかげで勝てた。コーナーの入口と出口でのマシンを安定させたかった。特に、ターン1とターン2で、マシンの動きを昨年よりおとなしくさせることを目指した。より大きな弧を描いて走れるよう、シミュレーターでトライを重ねた」と明かした。

 琢磨は、昨年のテキサスでのポールシッター。今年最初のレースがテキサスとなるのは、ある意味で大きなチャンスでもあった。

 しかし、プラクティスで6番手につけていた彼は、予選アタックのウォーミングアップ・ラップ2周目にターン1でクラッシュ。コーナー入口で走行ラインがややアウトになった直後、マシンは浮き上がったかのようにコントロールを失い、アウト側のウォールに激突した。

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