女性ドライバー、タチアナ・カルデロンがSF参戦もコロナ禍で一時帰国 (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文・撮影 text & photo by Yoshita Tomohiro


 そのチームとは、4年ぶりに国内トップフォーミュラに復帰を果たすドラゴ・コルセ。現在もスーパーGT(GT300クラス)で活躍する道上龍が率いるチームだ。昨年まで全日本F3選手権に参戦していたスリーボンド・レーシングとタッグを組み、「スリーボンド・ドラゴ・コルセ」として参戦することが決まった。

 当初は、ヨーロッパで活躍中の松下信治を起用するのではないかと言われていた。だが、土壇場で松下のFIA F2継続挑戦が決まり、スーパーフォーミュラへの参戦を断念。チーム側も12月に入って再びドライバーを探すことになった。そこで、ちょうどシートを探していたカルデロンと出会ったのだ。

「タチアナ(カルデロン)に決めたのは今年の1月に入ってからでした。彼女たちがコロンビアに帰っていると時差もあったりして、契約を結ぶまでに本当に時間がかかりました」

 そう語るのは、チームを率いる道上監督。マシンも組み上げて、富士テストに向けて準備万端の状態だったのだが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でカルデロンが来日できない可能性が突然浮上した。

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