女性ドライバー、タチアナ・カルデロンがSF参戦もコロナ禍で一時帰国 (4ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文・撮影 text & photo by Yoshita Tomohiro


 カルデロンは1日目、午前のセッション開始とともにコースイン。だが、気温と路面温度が下がる状況もあって1周目にスピンを喫してしまった。マシンも組み立てたばかりの新車で今回が初走行ということもあり、細かなトラブルに見舞われ、最初は思うように周回を重ねることができなかった。

 それでもカルデロンは少しずつマシンに慣れていき、セッションを重ねるごとにトップとの差を短縮。最初はトップ3.8秒開いていた差が、2日目午後の最終セッションでは2.2秒差まで縮まっていた。

 もちろん、僅差の戦いが毎回繰り広げられるスーパーフォーミュラの世界で、2.2秒差というのは大きいものではある。だが、ドライバーやマシンも含めて初めてのテストだったことを考えると、決して悪くない結果だったとも言える。

 走行を終えたカルデロンは「新たなチャレンジの第一歩目を踏み出せた」と笑顔を見せ、2日間のテストをこのように振り返った。

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