今季のMoto2とMoto3を戦う、日本人ライダー5人の決意 (4ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

「Moto3は毎戦、誰が勝つかわからないくらいの大集団になるので、そのなかにいれば18戦のなかで絶対に1回はチャンスがあると思います。だから、まずはその集団でレースをすることです」

 鈴木より年下の2名、佐々木歩夢(ささき・あゆむ/SIC Racing Team)と鳥羽海渡(とば・かいと/Honda Team Asia)はともに16歳。アジアタレントカップやFIM CEVレプソル選手権(Moto3)、MotoGPルーキーズカップなどで互いに切磋琢磨しあいながら、ともに世界選手権へ到達した。鳥羽は2014年にアジアタレントカップの初代チャンピオンとなり、佐々木は2016年のMotoGPルーキーズカップで日本人初の年間総合優勝を達成した。

鳥羽海渡は「ルーキー・オブ・ザ・イヤーを狙う」と宣言鳥羽海渡は「ルーキー・オブ・ザ・イヤーを狙う」と宣言 この数年間を振り返って、鳥羽はこんなふうにふたりの関係性を話す。

「歩夢とずっとここまで一緒にやってきているので、ふたりともライバル心は結構あるけど、でもライバル心があるからこそ刺激しあって、ふたりとももっと上まで行けると思います」

 今年は、ルーキー・オブ・ザ・イヤーは絶対に獲りたい、という。

「全戦トップテン以内でフィニッシュして、表彰台も優勝も狙ってます。とにかく上位フィニッシュを目指してがんばります」

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