ホンダの作戦勝ち。MotoGP前半戦はマルケスが一歩リード (4ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 2位にはそのホンダ勢のカル・クラッチロー(LCRホンダ)、3位はフロントにインターミディエイト、リアはスリックで終盤を走行したドヴィツィオーゾが入った。

 ドヴィツィオーゾたちとトップを争っていたロッシは、フロント・リアともにインターミディエイトを装着したが、タイヤを十分に作動させることができず、マシン交換後に大きく順位を落として8位でゴールした。このリザルトに明らかに意気消沈した様子のロッシはレース後、タイヤ選択について以下のように説明し た。

「金曜の(冷えた温度条件の)走行では、フロントタイヤはソフト側でも自分たちにはまだ硬すぎたし、十分にタイヤに熱を入れることもできなかった。だからチームと相談して、『インターミディで行こう』と決めた。スリックで行ったとしても、おそらくリザルトに大きな違いはなかっただろう」

  この結果により、シーズン9戦という全18戦の折り返し地点を経て、ランキング3位のロッシと、首位のマルケスのポイント差は59点に開いた。ランキング2位のロレンソは、今回のレースウィークを通じて苦戦し、決勝も15位に沈んで1ポイントの加算にとどまったため、マルケスとの差は48点になった。

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