2013.01.27

【F1】新シーズンを占う最大のカギ。
ピレリの新タイヤはこれだけ変わった

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki photo by Yoneya Mineoki

ミラノのピレリ本社で発表された今季のF1に使用されるタイヤ イタリア・ミラノ郊外に建つ白亜のビルの地下9m、そこには数々の実験施設があった。

 中でも最大規模を誇るその装置は、ロボットアームが時速250kmで動くムービングベルトにタイヤを押しつけ、右へ左へと角度を変える。実際の走行時の状況を、室内で再現しているのだ。コンピュータの画面には、センサーで収集した複数の数値が刻々と映し出される。

 それがピレリのR&D(Research and Development)センターだ。ここで彼らは研究開発を行なうラボラトリー(実験室)群に加えて、実際にタイヤを試作しテストするさまざまな装置を稼働させている。

「F1参戦当初は再現性に問題もありました。しかしこの2年間、各チームからのフィードバックを反映させることで、シミュレーションの正確さが格段に飛躍しました」

 ピレリR&Dセンターのスタッフはそう語る。

 2011年にF1タイヤの供給を開始して以来、この装置に限らず、あらゆる面でピレリのシミュレーション技術は進歩した。そのテクノロジーに裏打ちされて生み出されたのが、2013年のF1タイヤだ。

 1月23日、そのR&Dセンターから200mと離れていない本社に世界中からジャーナリストを招き、インターネットで生中継も行なって、彼らは大々的にその自信作を発表した。ステージには、6色のロゴが刻印されたタイヤが並ぶ。