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【競馬予想】豪華メンバーが集結したスプリンターズS 人気勢の影に隠れた実力馬2頭の一発に期待 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 Cコースになって2週目となる中山・芝コースも、まだまだ逃げ、先行勢が有利な印象。今週も週末の天気はよさそうで、良馬場であれば前が有利とみます。大外枠でも、ポンと好スタートを切って、すんなり逃げられれば、ゴール前までアッと言わせるシーンがあってもおかしくありません」

 坂本記者はもう1頭、目をつけている馬がいるという。こちらもまた、今春のドバイのアルクオーツスプリントで5着と健闘したピューロマジック(牝4歳)だ。

「同馬も脚質にフォーカスして、あぶり出した1頭です。

 3歳だった昨年のレースでは、ハイペースを逃げて8着。当時は優れたスピードを誇りながら、前進気勢が強く、勢いにまかせた"逃げ馬"でした。それが、2走前のアルクオーツスプリントで控える形を取って、結果は5着でしたが、ゴール前の伸び脚には光るものがありました。

 実際、続く前走のGⅢアイビスサマーダシュ(8月3日/新潟・芝1000m)でも、鞍上のクリストフ・ルメール騎手がうまく前に壁をつくって、残り200mを切ったところで抜け出して快勝。上がり3ハロンでは、JRA史上最速となる31秒3というタイムを叩き出しました。まだ半信半疑なところはありますが、あらためて非凡な能力を証明したと言えます。

 今回の鞍上は松山弘平騎手。昨年のGⅢ北九州記念(1着。小倉・芝1200m)以来のコンビとなりますが、栗東のCWコースでの最終追い切りに騎乗。直線に入ってからも先行する僚馬の後ろで我慢させながら、最後はビュンと伸びていきました。メリハリの利いた内容で、中身の濃い追い切りだったのではないでしょうか。

 サトノレーヴをはじめとした有力馬を見る形で、道中ひと脚タメて、前が苦しくなるような流れになった場合は、一気に浮上する可能性があると踏んでいます」

 激戦必至の"電撃戦"。人気勢にもヒケを取らない力を秘める、ここに挙げた2頭の激走に期待したい。

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